長年培ってきた味「手作りちらし寿司」

今回、月に1回ほど訪問させていただいている利用者さまについてお話しします。

過体重が原因で、膝への負担が大きくなってしまった利用者さまに対して、
今後も十分にリハビリを行えるよう、体重コントロールを目的に昨年の4月から訪問させていただいています。

ご家族から食事の相談もしていただき、必要に応じてメニューの提案や助言を行っています。
体重コントロールを始めて約1年、利用者さまの体重が数キロ減量できています。
このように、栄養のサポートを行えるのは、ご本人だけでなくご家族の協力もあるからですね。とても感謝しています。

5月末に訪問した際、とっても豪華な『ちらし寿司』をごちそうになりました。

利用者さまは病気の影響でうまく手を使えない状態ですが、お薬やリハビリの効果もあり、薄焼き卵を細く切ったり、寿司酢の調合、寿司桶でご飯と寿司酢を混ぜ合わせたりなど、調理のお手伝いという役割をこなせるようになられています。

とても美味しくて、「どうやって作るんですか?」と質問攻めしてしまいました。
作り方を聞く中、長年ご利用されているお鍋の話に。
なんと、使用歴は50年だそうです!!
お鍋が全然いたんでいなくて、さらにびっくりでした。

美味しさの秘訣は“調味料は量らない”
「お料理をする頻度は減っても、これまで調理経験が体に染みついているので、量を量らなくても長年の感覚で美味しい味付けができるようになる」とのこと。

納得!流石です!(未熟な私に足りない部分・・・)

利用者さまの長年培ってきた味。
時には、栄養面だけでなく、食べることの喜びや楽しみを感じられるようなお食事も大切だと感じた訪問でした。

『ちらし寿司』とっても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

管理栄養士 江星

夏バテ予防の食事

5月も中旬に入り、気温が高くなる日が多くなってきましたが、皆さんは夏バテしていませんか?

まだ5月ですが、梅雨の時期になるとジメジメとした気候により食欲が落ちてしまったり、さっぱりとしたものばかりを好んで食べてしまい栄養が不足しがちになります。

疲れやすい、持久力・集中力の低下、食欲の低下といった夏バテや食欲低下の原因は、

  • <朝食抜きが原因で炭水化物が足りずエネルギー不足になっている
  • <炭水化物は充分でも、それをエネルギーに変えるビタミンB1が不足している
  • <食事が偏り、たんぱく質や鉄分などの貧血によりエネルギーが全身に運べない
  • など『栄養バランスの崩れ』です。

    そこで今回は、「夏バテした。食欲が落ちた。」という栄養バランスの崩れを調整する時に食べて欲しい食材(栄養素)についてご紹介します。

    ①『ビタミンB1
    <<疲労回復を助ける>>
    納豆 / 小エビ / ごま / なめこ / めかぶ

    ②『アリシン
    <<食欲増進と栄養効果を高める>>
    ねぎ / 玉ねぎ / にんにく / にら

    ③『クエン酸
    <<疲れの元になる乳酸を分解し、疲労回復を助ける>>
    お酢 / 梅干し / レモン汁

    ④『ビタミンC
    <<体の代謝や抗酸化力を上げる>>
    ブロッコリー / キャベツ / トマト / 枝豆

    ⑤『たんぱく質や鉄分
    <<貧血予防と全身へのエネルギー運搬を助ける>>
    卵 / マグロ / カツオ / アジ / かつお節 / 海苔

    喉ごしが良いからと言って・・・

    麺類のみや単品メニューで済ませていませんか?
    このような食事には上記の食材をトッピングや付け合せにして、『サラダうどん』、『めかぶやなめこのとろろそば』などのメニューを試してみてください。

    そして、ビタミンやたんぱく質不足を予防し、夏バテしにくい元気な体をつくりましょう。

    管理栄養士 江星

    嚥下についてご存知ですか?

    3月になり、寒さがだいぶやわらいできたかと思うと、
    次は花粉が飛ぶ時期となりました。
    今年は花粉がたくさん飛散すると聞きましたので、マスクが必須ですね。

    さて、今回は「飲み込み=嚥下」に関するお話です。
    ご利用者からお聞きする食事・栄養に関するお悩みの中には

  • 「飲み込みにくい」
  • 「水でむせてしまう」
  • 「食べた後に喉がゴロゴロする」
  • 「食べ物が噛みにくい」
  • といったお口の中の事柄が多く、これを「嚥下障がい」と言います。

    「嚥下障がい」を有することで、誤嚥性肺炎になるリスクがあがりやすいので、いつまでも元気に在宅生活を送るためにも、ご自身の「嚥下」を知ることが大切です。

    まずはチェック表で確認してみましょう。

    飲み込みに関わる名称の説明は以下の通りです。


    準備期…食べ物を細かく噛み砕き、飲み込みやすい形にまとめる段階


    口腔期…飲み込みやすくまとめた食物を飲み込もうと喉の奥に移動させる段階


    咽頭期…食物を飲み込み、食道へ送る段階


    食道期…食堂に入った食物を胃へ送り込む段階


    点数が高いところは、その部分の障がいリスクがあると考えられる項目です。
    例えば、「飲み込む際にむせがある」、「食べ物が噛みにくい」など、
    食べるときに違和感がある場合は、水分にとろみをつけたり、食べ物を一口大または細かく刻むなど、食べ方を工夫してみてください。

    管理栄養士 江星

    チョコレートの秘密

    こんにちは、あっという間に2月も中旬になりました。
    2月14日、みまーも岸和田で勉強会を開催。バレンタインデーということもあり、チョコレートにちなんだ内容と簡単なお菓子作りを行いました。

    チョコレートは甘いだけで、「食べ過ぎると太るし、糖尿病などのいろんな病気になりやすいし・・・」とお考えになる方がほとんどだと思いますが、チョコレートには意外な効能があります。

    ≪チョコレートが体にもたらす効果≫

    ★活性酸素除去効果(=抗酸化作用)
    ★血圧の低下作用
    ★善玉コレステロール増加作用
    ★認知機能アップ
    ★自律神経の安定によるストレスの緩和
    ★リラックス効果
    ★血流促進効果
    ★集中力アップ
    ★腸内の善玉菌を増やし便秘の解消

    これらの効果は、チョコレートに含まれるポリフェノール・テオブロミン・カカオプロテインによって得ることができます。
    (テオブロミンとは、ビターチョコなどを食べた時に感じる苦み成分の事です)

    しかし、体にいいからと言って食べ過ぎは肥満や様々な病気に繋がってしまいます。

    では、1日当たりどれくらいの量ならいいの?となりますよね。

    1日当たりに食べる量はチョコレート25g程度にしましょう。
    小分けにして売ってあるチョコレート1個が約5gですので、それを1日に5個までという事です。

    「おやつとして食べる!」と考えると量が少なく感じると思いますので、
    小腹が空いたという時や食後のお口直しに食べて、健康を意識してみてください。

    ※ただし、これらの体に良い成分を得られるチョコレートは、カカオ70%以上のもの限定です!一般的なミルクチョコレートでは効果が得られにくいのでご注意くださいね。

    勉強会の後は、お豆腐を使ってトリュフを作りました。

    豆腐のトリュフのレシピはこちら

    時には甘味の少ないチョコレートを食べて健康を意識して頂くのも良いかと思います。

    是非お試しください。

    管理栄養士 江星

    プロバイオティクス、プレバイオティクスとは?

    こんにちは、
    日頃、栄養の相談をお聞きしていると、「便秘」のお悩みを抱えている方が多いように感じます。

    まず、便秘は排泄物が大腸内に溜まり、なんらかの不調によって正常な排泄が行われない状態のことを言います。
    便秘の定義は、【3日以上排便がない状態】、または【毎日排便があっても残便感がある状態】とされています。

    よく、「便秘解消にはヨーグルト!」という言葉を聞きますが、ヨーグルトだけでなく他の食品にも腸の働きを良くする食べ物があります。
    今回は腸に良い栄養素についてご紹介します。

    「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」という言葉をご存知ですか?

    プロバイオティクス
    生体内、特に腸管内の正常細菌叢に作用して、そのバランスを改善することにより、体に有益な効果をもたらす生きた微生物及び微生物代謝物を含む食品。
    ※乳酸菌、ビフィズス菌等がこれに当たります。

    具体的な食品は・・・ヨーグルト、酒かす、納豆、味噌、ぬか漬け など

    プレバイオティクス
    大腸に常在する有用菌を増殖させるか、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで整体に有益な効果をもたらす難消化性食品成分。
    ※オリゴ糖、食物繊維、ラクトフェリン等がこれに当たります。

    具体的な食品は・・・玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、芋類、キノコ類、豆類、バナナ、りんご、とうもろこし、こんにゃく、寒天、海藻類 など

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    シンバイオティクス
    ≪体への良い影響≫
    ・便秘の改善
    ・乳糖不耐症への対応
    ・腸炎の予防と治療
    ・感染の防御
    ・腸管免疫の賦活・抑制
    ・血圧、血糖、コレステロール値などの調整
    ・消化吸収促進
    ・皮膚炎の治療  などなど体にいいことがいっぱいです。

    ヨーグルトの乳酸菌、野菜の食物繊維や果物のオリゴ糖を摂ることで、健康への良い影響をたくさん得ることができます。
    日々の食生活にぜひ活用してみてくださいね。

    管理栄養士 江星